ザ・ビーチボーイズ 『リトル・デュース・クーペ』


リトル・デュース・クーペ +1

1963年10月21日。
『サーファー・ガール』(1963年9月23日)から
わずか1カ月に発売されている。
アルバムの発売のノルマがとてつもない。
それどもアルバムのためのレコーディングを1日で済まし、
12曲のアルバム収録曲の足りない4曲は
既にアルバムとして発売された中から再録される形で
アルバムは完成されている。

アルバム全体がホットロッド(自動車)がテーマになっている。
曲調は全体的アップテンポを感じる曲が多いが
サウンドは基本的に前作と変わっていなく、
主に歌詞がビーチから自動車になっているだけとも見える。
4曲再録されてアルバムをわざわざ手にする価値が
減った代わりというわけでもないけれど、
意識的にアルバムのコンセプトが出来ていて、
アルバムの統一感を出して、
アルバムとしての完成度を高めようとしているのが伺える。

12曲中4曲
「409 」が『サーフィン・サファリ』
「シャット・ダウン」が『サーフィン・U.S.A.』
「リトル・デュース・クーペ」「僕等のカークラブ」が『サーファー・ガール』
と既にアルバムに収録されていることもあり、
アルバムの評価や注目度が低いと思われるが、
新録された曲が捨て曲なし粒ぞろいなだけに
アルバム全体の出来を見ると『サーファー・ガール』に匹敵するのではと思う時がある。

1.いかしたクーペ – Little Deuce Coupe
2.バラード・オブ・オール・ベッツィ – Ballad Of Ole’ Betsy
3.ビー・トゥルー・トゥ・ユア・スクール – Be True To Your School
4.カー・クレイジー・キューティ – Car Crazy Cutie
5.チェリー・チェリー・クーペ – Cherry, Cherry Coupe
6.409 – 409
7.シャット・ダウン – Shut Down
8.スピリット・オブ・アメリカ – Spirit Of America
9.僕等のカークラブ – Our Car Club
10.ノー・ゴー・ショーボート – No-Go Showboat
11.ア・ヤング・マン・イズ・ゴーン – A Young Man Is Gone
12.カスタム・マシーン – Custom Machine

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