ボブ・ディラン 『プラネット・ウェイヴズ』

1974年1月17日発売。
レコーディングは1973年11月5、6、9の3日間で終わらせている。
ツアーの直前であった。
そうした意味でも、このアルバムも
ザ・バンドとののレコーディングにすることを決めたのだと思う。

全米アルバムチャートで一位。
意外なことにボブ・ディランにとって初めてのことだった。

プラネット・ウェイヴズ(紙ジャケット仕様)

レコード会社をデビュー以来のコロンビアから
アサイラム・レコードで発売された。
ただこのアルバムと
ツアーの模様を録音した『偉大なる復活』
を発売したすぐに、
アサイラム・レコードとの契約をやめ、コロンビアに戻っていく。
このアルバムの売り上げとツアーの好成績によって、
1972年の契約終了時に、あまり評価されていなかったコロンビアから
評価し直されたからだと考えている。

1974年発売。
伴奏はザ・バンドの演奏。
このアルバムが発売していた時にはザ・バンドとのツアーの最中であった。
ツアーは1月3日シカゴ・スタジアムから
2月24日のロスエンジェル・フォーラムまでの全21カ所40公演と
大規模で
しかもボブ・ディランにとって実にライブツアーは8年ぶり、バイク事故以来初めてだった。
約60万枚のチケットに対して、約1700万通の応募があった。

パワフルであるが、60年代の(良くも悪くも)粗さはなく
70年代のロックを演奏している。

時期は『偉大なる復活』に近い、
しかし歌唱面では大きく違っていて、
ポップスによった歌い方している。
この次の年に発売される
ボブ・ディランの代表作となる『血の轍』(1975年)に近い歌い方をしている。

ガナルパワフルな『偉大なる復活』の歌唱は
急にどこから来たのか、少し謎である。

1.こんな夜に – On a Night Like This –
2.ゴーイング・ゴーイング・ゴーン – Going, Going, Gone –
3.タフ・ママ – Tough Mama –
4.ヘイゼル – Hazel –
5.君の何かが – Something There is About You –
6.いつまでも若く(スロー) – Forever Young –
7.いつまでも若く – Forever Young –
8.悲しみの歌 – Dirge –
9.天使のような君 – You Angel You –
10.さよならと云わないで – Never Say Goodbye –
11.ウェディング・ソング – Wedding Song –

コメント

タイトルとURLをコピーしました