ボブ・ディラン 『セイヴド』

1980年6月23日発売。
キリスト3部作
（『スロー・トレイン・カミング』『セイヴド』『ショット・オブ・ラブ』）
の2作目に当たる。
キリスト3部作の中で一番評価が良くないアルバム。

歌詞が教義的な歌詞、ボブ・ディランのキリスト賛美ここに極まっていて、
このことが元からのボブ・ディランのファンから多くの批判を受け、
ファンが離れるという事態が起きた。

その反省からか、この次のアルバム『ショット・オブ・ラブ』は
キリスト教の神に対して唄っている部分もあるけれど
意識しないと感じさせない
それなり鮮やかなポップさを感じさせた作りとなっている。

そしてジャケットがきつい。
数あるボブ・ディランのアルバムの中でも
ジャケットデザインはワーストなのではないかと思う。
実際にボブ・ディランも発売直後にジャケットの差し替えを
依頼したが、レコード会社コロンビアは拒否したという話がある。
やはり世の中人ならず物は見た目というところがある。

けれど僕はキリスト3部作の中で最も良く聴くアルバム。
それもダントツに。
ボブ・ディランの中でもお気に入りのアルバムに位置すると思う。

内容は全体的にゴスペル要素があって、
ロック感がつよい、疾走感を感じられる曲があり
粗さのなかに力強さを感じさせる楽曲が心地よく
このアルバムならではの魅力を感じさせる。
ゴスペルとロックが融合した心地よいサウンドと曲。
音楽の中身は個人的にはおススメ。

1.ア・サティスファイド・マインド – A Satisfied Mind –
2.セイヴド – Saved –
3.コヴィナント・ウーマン – Covenant Woman –
4.ホワット・キャン・アイ・ドゥ・フォー・ユー – What Can I Do for You? –
5.ソリッド・ロック – Solid Rock –
6.プレッシング・オン – Pressing On –
7.イン・ザ・ガーデン – In the Garden –
8.セイヴィング・グレイス – Saving Grace –
9.アー・ユー・レディ – Are You Ready –

ボブ・ディラン『セイヴド』

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