GLAY 『灰とダイヤモンド』


灰とダイアモンド

1994年5月25日発売。
GLAYのデビューアルバムである。
X JAPANのYOSHIKIが創立されたエクスタシーレコードからリリースされている。
GLAYのセルフプロデュースとなっている。

今の音質基準だとかなりラフなデモテープのように感じさせるが、
原石のままでちゃんとしたスタジオで録音したという言葉がふさわしい気がする。

正直、高校時代に聴いたとき、このアレンジ、演奏、録音の粗野がしんどいと思い
あまり熱心に聴かなかった、むしろ避けていたのだが
この機会で聴きなおしたら、そこまで粗野の悪さを感じなかった。
これはこれで面白さがあると感じ
それどころか音楽に対するひたむきさ、健気さをどこかこのアルバムに感じたことは
良い収穫だった。

年を取り音楽を聴く姿勢が大きく変わったということか。

作詞作曲 TAKURO
5 作詞:YOSHIKI 作曲:YOSHIKI、TAKURO
編曲 GLAY

1.真夏の扉 (GLAY VERSION)
GLAY VERSIONとなっているが、「真夏の扉」はこのアルバムが初出。
実は同日発売されることになるデビューシングル『RAIN』より先、

今聞くとGLAYのひたむきさを感じ感動するのだが、
高校当時はそういうふうに聴けず、音がスカスカ、曲の構成が
メジャー1stとなる『SPEED POP』の方がいいと思っていた。

2.彼女の“Modern…”
佐久間正英が参加することなる『SPEED POP』のバージョンと比べると楽しい。

3.KISSIN’ NOISE
後の1997年10月1日に発売される『REVIEW-BEST OF GLAY』で再レコーディングされる。
『REVIEW-BEST OF GLAY』にないサビの絞ったような声が生々しさを感じさせる。

4.ひどくありふれたホワイトノイズをくれ

5.RAIN (GLAY VERSION)
前半はピアノ伴奏のアレンジ
ストリングもシンセとなっている。
英語パートがない。
ドラム、ベースがない。アコギが出てくるだけ。

6.LADY CLOSE
かなりロックでポップな曲なのだが、
これが次のアルバム、メジャー1stとなる『SPEED POP』に収録されていないのか、謎である。

7.TWO BELL SILENCE
インディーズらしいビジュアル系のセツナさを強調したような曲。
個人的にはインディーズ時代のLUNA SEAが歌っていても違和感がないのでは
と思っている。

8.千ノナイフガ胸ヲ刺ス
『REVIEW-BEST OF GLAY』から
アレンジがあまり変わっていないのだが
ブラッシュアップというこういうことかと比べたら面白い曲。
ちなみ高校時代は『REVIEW-BEST OF GLAY』の「千ノナイフガ胸ヲ刺ス」を
聴いて気に入り、少し後にこのバージョンを聴いてがっくりきた記憶があるのだが、
今聴いたらこれはここしかない魅力があるなと感じている。

9.BURST
これも「TWO BELL SILENCE」と同じ、インディーズを感じる曲。
ただこれもブラッシュアップし『SPEED POP』に収録してもおかしくない。

10.if~灰とダイヤモンド~
アコギ伴奏のシンプルサウンドなバラード。
だからこそ録音の粗野が目立つ。
もう少し録音をしっかりしてほしかった。
メロディーが

最後にオーケストラが流れ、大団円で終わるというところで
ぶつ切れで終わる。
ビートルズの『アビーロード』からある手法だが、
この曲に関してはあまり効果的ではなかったと思う。

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