GLAY 『pure soul』


pure soul

1998年7月29日発売。

前回のオリジナルアルバム『BELOVED』を発売した時点で、
GLAYの大部分の作曲を担当しているTAKUROに
アマチュア時代からのストックがなくなってしまった。
そこでベストアルバム『REVIEW-BEST OF GLAY』を発売することで、
1年間時間を稼ぎ、その間に作曲をすることとなった。

2,3,6は『BELOVED』にも入っておかしくないと考えているのだが、
それでも『BELOVED』程奥行きを感じられない音作りは
ミキシング、演奏がかわったのか、このアルバムならでは質感を作っている。
全体的に勢いありきのロックアルバムとなっており、その中に余裕が感じられる。
このアルバムを作るにあたって70曲ものデモが出来た。
売れるべくして売れたアルバムというの勢いと余裕が感じられるアルバムさえある。

作詞作曲 TAKURO
except 2.作詞 TAKURO 作曲 JIRO
編曲 GLAY、佐久間正英

1.YOU MAY DREAM★★★☆
ブレーク後のロックバンドを自負している余裕さが感じられる。
歌詞もそのいったテーマが見られる。
サウンド、メロディー、楽曲の構成は美しさと勢いが感じられ、
初めてこのアルバムを手にした人は聴いてよかったと思う作りになっている。

2.ビリビリクラッシュメン★★★
パンク風味も感じられる、勢い重視のロックで、
JIRO作曲で『BELOVED』に
収録されている「SHUTTER SPEEDSのテーマ」に曲調が似ているのだが
比べると、『BELOVED』にあった奥行きがなくなった。
ただこの楽曲に関してはいい意味でのチープさが味を出している。

3.May Fair★★★☆
GLAYの美しいメロディが、安心感をもたらしている。
十分楽曲がいいのだが、もう展開がほしいとも贅沢に感じる。

4.SOUL LOVE★★★★★
青春がテーマにした分かりやすい歌詞、ポップメロディー、
王道の90年代のロックサウンドがいい。
カネボウ「ブロンズラブ ’98夏」キャンペーンソングだったそうだけど、
この曲を聴いて、夏という感じはあまりしない。
歌詞にも季節感はない。
ただあえて好意的に書くと1年のどこでも聴いて心地よい普遍的なポップスなんだと思う。

5.出逢ってしまった2人★★★
GLAYにとってかなり地味な曲だが、
こういった曲があるかどうかはバンドとして大事だと思う。

6.pure soul★★★☆
イントロのセミアコとピアノの美しく組み合わせるアレンジが楽しいと思った。
王道であるが、僕にはもう一押しが欲しいと思った。

7.誘惑★★★
よくも悪くも王道の90年代ロックで、
ダークにしようと思えば、できたところ、わざと派手にしたアレンジにしたきらいがあり、
僕には「SOUL LOVE」にはないあざとさを感じた。

8.COME ON!!★★☆
TERUの荒れた声が聴ける。勢い一発の曲。

9.FRIEDCHICKEN & BEER★★★
LUNA SEAのギタリスト、SUGIZOが参加している。
そのことで注目している聴くとSUGIZOらしいギタープレイだと実感できる。
アウトロのアコギの音に佐久間正英の作りこみを感じた。

10.3年後★★☆
久しぶりに聴いてみて、イントロがMr.Childrenの「シーラカンス」に似てるなと思ったら、
Wikipediaでそのことが書かれていて笑ってしまった。
ただイントロが似ているというだけでメロディーや歌詞は似ていない。
ただ曲は冗長に感じる。

11.I’m in Love★★☆
ライブで盛り上がる曲だと思う。
逆に言うと、スタジオで作りこむ音源にするには工夫が必要で
実際レコーディングの際、様々な著名人が参加しているといったことをしている。
ただこのライブありきの曲を冷静な状態で聴くと、少々きついところがある。
このアルバムに収録するかは別として
あえてライブ音源を正規のオリジナルとした方が良かったのかもしれない。

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