GLAY 『BEAT out!』


BEAT out!

1996年2月7日発売。
2ndアルバム。
この作品から永井利光がドラムで参加。GLAYの楽曲に華やかさを与えている。
(2、6)以外の収録曲として参加。
前作よりも華やかさが明るさ加わり、以後のGLAYの基本的なアルバムのテイストになる。

作詞作曲 TAKURO
8.作詞・作曲:TERU
編曲 GLAY、佐久間正英

1.More than Love★★★★★
華やかなポップさとロックさを合わせた
90年代の日本ロックを感じる。

このアルバムから以後ほとんどのレコーディングで
ドラムと参加する永井利光の貢献がさっそく現れている。
メロディーと歌詞でも十分ポップなのだが
このドラミングだからこそ、この曲を華やかにしている。

2.Yes, Summerdays★★★★
タイトルやテーマ程は垢ぬけていない、前作のテイストが出ている。
ただそれがエッジなロックを感じこの曲独特の味を出している。

「愛を知る女は華になる 夢見る頃を過ぎていつか歩き始めたSummerdays」
という古風に十分なりえるフレーズがいいと思う。

3.原色の空★★★

4.Trouble On Monday★★★
メロディーはポップで明るくしようとしていることが伺える。
だた空元気な明るさを感じさせる。

5.Together★★☆
バラード曲。
このトラックをベーシックにオーケストラが追加され
シングル『BELOVED』(1996年8月7日発売)で
「Together (new version with orchestra)」としてカップリング収録されている。

アルバム制作の都合上スケジュール的に無理だったかもしれないけど
「Together (new version with orchestra)」の方を完成形として
アルバムに収録してほしかった。
それを聴いた後だと僕は未完成として聴こえてしまう。

6.月に祈る★★☆
縦ノリ全開のロックビート。
メロディーもポップだけど、それ以上の魅力がない。
ここからもう一歩欲しかった。

7.生きてく強さ★★★
歌詞はビジュアル系では異色というくらい
タイトル通りの素朴なストレートなメッセージソングで
TAKUROの人間らしさを感じさせる。

8.週末のBaby talk★★
JUDY AND MARYのボーカルYUKIが参加している。
JUDY AND MARYのプロデュースもしていた
佐久間正英つながりで可能と思われる。

9.グロリアス★★★★☆
青春ポップ。前作までだとあり得ない曲。
サビの終わりのシンセが少し味を出している。

なおディレクター井ノ口弘彦によってこの曲を急遽収録させるため、アルバムが延期している。

「それから2ndアルバム『BEAT out!』の制作に入るんですけど、
このアルバムの発売も当初の予定より3カ月ほど延ばしました。
というのは、アルバム完成後にヴィクトリアのCMの話がきて、
「グロリアス」という新曲を録ったからなんです。
それをアルバムに入れるか入れないかでは、メンバーとけっこうもめましたよ。
もう完成されたものに別のファクターは入れたくないというのが彼らのスタンス。
でも僕は、「グロリアス」を入れれば絶対1位になるからと譲らずに、
翌年の武道館までに至るプロモーションの流れを全部説明したんです。
これを理解できないんならもう一緒にやれないってね。
彼らはしぶしぶ納得しました。」
『別冊カドカワ GLAY―甦る’96~’99年の軌跡 復刻版1996→1999 (角川文庫)』p87

10.軌跡の果て★★★★
ソロのシンガーソングライターが歌いそうな
内面むき出しを感じる曲。
メロディーはフォークソングに近いのだが、
サウンドがそうならなず、しかも違和感がないところが
アレンジが上手いと思わせる。

11.Miki Piano★★★
楽器はアコースティック主体で、オーガニックなアレンジだが
曲調ともにアルバムではやや浮いているようで、
それまでの一通りのロックビート聴いた後だと、
清涼飲料を飲んだ爽やかさを感じる。

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