2000年7月26日発売。
THE YELLOW MONKEYのオリジナルで8枚目にあたるアルバムである。
アルバムのタイトルはそこから来ている。
このアルバムの半年後、
2001年1月31日発売シングル『プライマル。』を最後に活動休止する。
活動休止した後、
グループとしての活動の無いまま、2004年7月7日、解散。
THE YELLOW MONKEYとしては珍しく、外部のプロデューサーを起用している。
しかも楽曲によってプロデューサーはバラバラであり、
そのことがアルバムに統一感を乏しくさせている。
全体的にばらけているが、
しかし楽曲ひとつひとつを聴くと水準が高い。
吉井和哉の完璧主義さが出ているのだが、
むしろ肩の力が張っているように見える。
緊張感と窮屈感が同居していて、
バンドの終わりが感じられるアルバムとなっている。
作詞作曲 吉井和哉
編曲
1,2,9,6,10,11,14. THE YELLOW MONKEY
3,12.THE YELLOW MONKEY・JON JACOBS・DAVID MAURICE
4.THE YELLOW MONKEY・笹路正徳
5.THE YELLOW MONKEY・笹路正徳・森俊之
7.THE YELLOW MONKEY・森俊之
8,13.THE YELLOW MONKEY・朝本浩文
9.THE SAINT・THE YELLOW MONKEY
1.ジュディ ★★☆
終末的な歌詞が多いこのアルバムでSF色の強い歌詞。
2.サイキック No.9★★★☆
軽快なロックナンバー。
それでも重厚な音になっているのはバンド独自のサウンドだと思う。
シングル『パール』のカップリングにライブバージョンが収録されている。
ライブバージョンの方が先に発表されていている。
3.GIRLIE★★★☆
ドラムの重厚なスネアとシリアスな歌詞。
このアルバムの後に発売することとなる
『BRILLIANT WORLD』(2000年11月1日)のカップリングで
この曲の「Original Mix」としてミックス違いのバージョンが収録されている。
『BRILLIANT WORLD』には「メロメ」のデモバージョンが収録されていて
アレンジャーJON JACOBS、DAVID MAURICEが参加した音源を集めている。
『BRILLIANT WORLD』がこのアルバムと並行して行われていたことが伺えられる。
4.HEART BREAK (Album Version)★★★☆
スピッツのプロデュースで有名な笹路正徳が参加している、
ストリングが笹路正徳らしさを感じられる。
5HEART BREAK (Album Version)★★★
笹路正徳に加えて、森俊之が参加しているとかなり豪華な起用になっている。
6.人類最後の日★★
妙なチープで拍子抜けな曲。
1分13分のインストルメンタル中心の曲で歌詞は特にない。
7.SHOCK HEARTS ★★★★
2000年4月5日にシングルとして発売。
ポップ溢れる、歌詞は吉井和哉が書く青春が全開。
8.聖なる海とサンシャイン (Album Version)★★★★☆
2000年1月26日にシングルとして発売。
AOR感が強い曲。シングルバージョンとだいぶアレンジが違う。
こちらの方がいい。
9.カナリヤ★★★★
かなり切ない曲だ。
歌詞の内容は19歳の女性が主人公で、
しかしそのことを意識しなければ繊細な言葉を並べていると感じる。
10.パール★★★★☆
2000年7月12日にシングルとして発売。
サウンドは直球のロック。
歌詞は厭世的、ただ歌詞に出てくる主人公が何に悩んでいるのか分からないところが
Jpopな歌詞で、この曲に関してはそれが良い部分として表れている。
11.STONE BUTTERFLY★★★☆
こちらも直球のロックだが、今度は歌詞がやけだ。
2番Aメロの言葉遊びの箇所にロックミュージシャンのカッコよさがでている。
12.メロメ★★★
バンドの演奏がなく、ピアノとストリングスのバラード。
13.バラ色の日々 (Album Version) ★★★☆
ギターの弾き語りでも世界観でる。
シンガーソングライターが歌いそうな曲だ。
1999年12月8日にシングルとして発売。
14.峠 ★★☆
アルバムの最後にアルバムの中で最も暗く地味な曲が登場する。
最後に「人類最後の日」が登場する。
暗さと明るさのコントラストと
「人類最後の日」をリプライズさせることでアルバムの統一感を少しでも
持たせようとしたのだろうか。
それでもこのアルバムはバラバラ感が強い。
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