バーズ 『ミスター・タンブリン・マン』


ミスター・タンブリン・マン(紙ジャケット仕様)【2012年1月23日・再プレス盤】

1965年6月21日発売。
ボブ・ディランの『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』
(1965年3月22日発売)と並んで
フォークアルバムの始まりとされるアルバムである。

デビューする際、
テリー・メルチャ―がプロデューサーになり、
デビューシングル『ミスター・タンブリン・マン』
(「ミスター・タンブリン・マン」 「君はボクのもの」)
は外部のミュージシャンを起用。
当初はレコード会社のコロンビアはロジャー・マッギンのみ契約しようとしていたらしい。
コーラスの要となるデヴィッド・クロスビーとジーン・クラークは何とか契約してもらった。
ただし演奏はロジャー・マッギンの12弦ギター除いて、
外部のミュージシャンが演奏となっている。

その後、テリー・メルチャ―はアルバム制作の際には
バンドメンバーによる演奏で制作することを決めた。

ロジャー・マッギンは
表題曲がとにかく印象的でビートルズの影響(映画『ハード・デイズ・ナイト』)で、
12弦ギターを使ったいるのだが、
ビートルズ以上に12弦ギターが目立つこのアルバムは
アルバムに収録されている「リムニーのベル」のイントロは
ビートルズの「恋をするなら」に似ていて
逆にビートルズに影響を与えた。

アルバム12曲中4曲(1、3、7、11)がボブ・ディランのカヴァー、
「また会いましょう」もヴェラ・リンで有名な曲のカヴァー
アルバムでは、コーラスがフューチャーされて、
コーラスの気持ちよさがアルバムの魅力となっている。
そこから、
このアルバムは「ビートルズとビーチボーイズとボブ・ディランを足して3つに割った」
と評価される。

個人的にはこのアルバムが日本のグループサウンズにならないのが、
ある意味で面白く、
グループサウンズに感じるダサさに配慮する必要が全くない。
さすがアメリカだと思った。

1. ミスター・タンブリン・マン – Mr Tambourine Man –
2. すっきりしたぜ – I’ll feel a whole lot better –
3. スパニッシュ・ハーレム・インシデント – Spanish Harlem incident –
4. もう泣かないで – You won’t have to cry –
5. もう君はいない – Here without you –
6. リムニーのベル – Bells of Rhymney –
7. オール・アイ・リアリー・ウォント – All I really want to do –
8. 君はボクのもの – I knew I’d want you –
9. イッツ・ノー・ユース – It’s no use –
10. 自信をもって – Don’t doubt yourself babe –
11. 自由の鐘 – Chimes of freedom –
12. また会いましょう – We’ll meet again –

コメント

タイトルとURLをコピーしました