1976年9月13日発売。
1976年4月18日 – 5月25日の27公演行われた
第2期ローリングサンダーレビューのライブアルバム。
5月16日公演から4曲、5月23日公演から5曲収録されている。
ローリング・サンダー・レヴューとは
1975年~1976年にボブ・ディランが行ったツアーのことで
この時期特有の性質をもって人気がある。
ツアーは事前にマスメディアによる広告を出さず、開催される場所でビラを配り告知をしていた。
ボブ・ディランやバンドメンバーの姿もサーカス、旅芸人の一団を模した格好で、演奏をしていた。
音楽的にはビートにパンクっぽさを感じ、そのうえでオリエンタルな音楽を混ぜていると僕は感じる。
一連のそうした行動は
僕にはこの当時のボブ・ディランが
商業化したロックや音楽に対して抗おうとしているようにも見える。
あるいは自分自身もっとラフに音楽をやりたいという意思表示か。
なお第1期ローリングサンダーレビュー(1975年10月30日 – 12月8日)の音源は
『ローリング・サンダー・レヴュー』として2002年に発売された。
そして第2期からはより大きい会場でライブをするようになる。
1976年5月23日、強い雨が降り注いでいた。
傘をさす観客の前でボブディランは
代表曲のひとつの「はげしい雨が降る」を歌ったらしい。
(音源、未発表のため、僕は確認できていない)
それがこのアルバムの由来となっている。
加えて僕はこのアルバムから感じる、
やけにも見える激しい音の飛び込み具合もかけていると思う。
5月23日公演の5曲はテレビ番組『Hard Rain』として同時期に放送されていた。
少しパンクロックっぽさが出ているこのアルバムは、
ボブ・ディラン史でも最も縦ノリが強い時期ではないだろうか。
特筆すべき曲は2.「いつもの朝に」
僕はYoutubeで見て、あまりのカッコよさにこのアルバムを手にした思い出がある。
収録曲は時期の近いオリジナルアルバム『血の轍』(1975年1月)、『欲望』(1976年2月)がある。
それらのアルバムから多く収録されてあって、両方とも名盤として評価されているから、
オリジナルアルバムを聴いて気に入ったら、このライブ盤を手にして見るのも面白いと思う。
ボブ・ディランの歌唱は『欲望』に近い。
ただ『欲望』は楽器はシンプルでアコースティックなサウンドだったから、
このアルバムのフルバンド、大所帯の編成から音の激しさを感じると思う。
最後に収録されている9.「愚かな風 」はオリジナルよりも激しさを感じる。
1.マギーズ・ファーム – Maggie’s Farm –
2.いつもの朝に – One Too Many Mornings –
3.メンフィス・ブルース・アゲイン – Stuck Inside Of Mobile With The Memphis Blues Again –
4.オー・シスター – Oh, Sister –
5.レイ・レディ・レイ – Lay Lady Lay –
6.嵐からの隠れ場所 – Shelter From The Storm –
7.きみは大きな存在 – You’re A Big Girl Now –
8.アイ・スリュウ・イット・オール・アウェイ – I Threw It All Away –
9.愚かな風 – Idiot Wind –
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