ボブ・ディラン 『ビリー・ザ・キッド』


ビリー・ザ・キッド(紙ジャケット仕様)

1973年7月13日発売。
サム・ペキンパーが監督をする、
『ビリー・ザ・キッド/21才の生涯』のサウンドトラックとして発売された。
ボブ・ディランはその映画の音楽(劇伴)を担当した。
映画にも出演する。
アイドル・タレント映画のように主演ではない。
ボブ・ディランがサム・ペキンパー作品が好きで出演したようだ。

インストルメンタルが6曲(1、2、5、6、8)、
歌ものは4曲(3、7、9、10)。
このアルバムは「天国への扉」が初出で知られている。
というより、それ以外に聴きどころ的にはきつい。
インストルメンタルは『ナッシュヴィル・スカイライン』にもあった。
(「ナッシュヴィル・スカイライン・ラグ 」)
そこに収録されていた曲はカントリーテイストの陽気な曲調の
インストルメンタルであった。
今回はそういったテイストが基調で、
一応、映画の音楽担当ということで、
楽器を聴かせるというより、音と音を整理した無難な作りとなっている。

強いてこのアルバム聴きどころといえば、
「天国への扉」以外の歌もの3曲にあるのだろう。
特にこれといって大きな魅力のないインストルメンタルが続くなかで、
ボブ・ディランがカントリーにとりわけ傾倒していた頃の
味わいのある歌唱が聴ける。
ただ代表曲の「天国への扉」はベスト盤に入っているから、
余程、マニアでなければ、手に入れるのは後回しにしていいと思う。

1.メイン・タイトル・テーマ(ビリー) – Main Title Theme (Billy) –
2.酒場のテーマ – Cantina Theme (Workin’ for the Law) –
3.ビリー・ザ・キッド・1 – Billy 1 –
4.小屋のテーマ – Bunkhouse Theme –
5.河のテーマ – River Theme –
6.七面鳥狩り – Turkey Chase –
7.天国への扉 – Knockin’ on Heaven’s Door –
8.ファイナル・テーマ – Final Theme –
9.ビリー・ザ・キッド・4 – Billy 4 –
10ビリー・ザ・キッド・7 – Billy 7 –

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